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レンタルと著作権

2010.01

【著者:高野 雅晴】

マイクロSDカードによる映像コンテンツ流通はユーザに受け入れられるか(2/2)

普及には課題もある

DVD市場の飽和という提供者側の事情と、モバイル映像再生端末としてのワンセグ対応携帯電話の普及というインフラ整備の進展が、マイクロSD市場拡大を期待させる要因である。ただし、コンテンツ市場として拡大するにはいくつか課題もある。

まず、マイクロSDカードのスロットはワンセグ携帯に標準で搭載されているのは確かだが、元々、カードを頻繁に交換することが想定されていないので、電池パック交換の裏蓋を開けなければカードを交換できない機種も多い。つまり、ユーザが何枚もマイクロSDタイトルを購入した場合、その交換が極めて面倒ということになる。

次に気になるのは、画質と価格のバランスである。現状のマイクロSDタイトルは、1タイトル当りの価格がDVD並である。一方で画質にはワンセグと同等であり、高画質とは言えない。iPhoneなどスマートフォンで視聴できるYouTubeなどよりも画質は低い。モバイル端末でもワンセグ以上の品質の動画が楽しめる時代になりつつあるのに、ワンセグと同等の画質のタイトルがDVDと同等の価格ということがネックになりかねない。

DVDに変わるパッケージメディア候補として高画質のBlu-rayだけでなく、モバイル対応のマイクロSDが登場したことは選択肢の拡大という意味では歓迎したい。ただし、大きな市場に育てるにはレンタルの可能性の検証など提供者側のさらなる知恵が必要になろう。

【高野 雅晴】
(株)ビットメディア 代表取締役社長
http://www.bitmedia.co.jp

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