2010.03
第15回 全国名物店員訪問記(1/2)
【著者:行 達也】
店主のハスキー中川さんと息子さん
HUSKY RECORDS
店主 ハスキー中川さん
〒156-0052
東京都世田谷区経堂1-16-14C
営業時間:12時~20時
定休日:火曜日
TEL&FAX:03-3425-1723
今回、お邪魔したのは東京世田谷区の経堂にあるハスキーレコードさんです。ここの店主ハスキー中川さんは90年代のDJブームの先駆けとしてその名を轟かせる有名人です。その活動はDJだけでなく、プロデュースから選曲、ライターとまで幅広く、現代の植草甚一のような方です。
-このお店、スゴイです。これまでも数々のお店をご紹介してきましたが、個性的という意味においてはダントツだと思います。しかも品揃えが個性的なのではなくて、店主のキャラクターが、です。品揃えはマニア向けに偏ることなく、一般のリスナーでもとっつきやすい作品も多くあるぐらいで、とにかくハスキーさんのキャラクターが濃くて、普通のCDショップに買い物に行く感覚でうっかり行くと、軽いカルチャーショックを受けるぐらいの衝撃です。
実は取材のこの日、少し遅れて到着したのですが、店の扉を開けた瞬間の出迎えがなんというか、とても暖かいんです。まるで行きつけのバー(んなもんないですが)に来たような感じ。初めて訪れたのにもかかわらずですよ。のっけから仕事観みたいなものを語っていただきました。
お店
「ボクは体を大の字にしてグルッと一周するぐらいの範囲でしか、仕事はできないと思ってるんです。自分の目の届かないところまで広げたとしても、絶対にうまくいくはずがないと確信しているのです。だから、例え事業に成功したからといって従業員を雇って、会社を大きくしたりとかは考えたことがないんです」
-現在、ハスキーさんはご子息と二人で店頭に立ってらっしゃいます。アグレッシヴな親父さんと対照的に穏やかな雰囲気の息子さんは店にいるとコーヒーをさりげなく出してくれる、これまたナイスガイなんです。親子だからこそ、技術的なことだけでなく、CD屋とは、商売とは、ということに深いところまで指導できるのだとハスキーさんは言います。つまり、置いてあるCDを知り尽くして、働いてる人を理解して、それで初めて自信を持って仕事ができるということだと思います。そのハデなキャラクターとは裏腹に堅実な側面をお持ちでした(って失礼ですが)。
お客さんの中には欲しがる人もいるというハスキーさんのキャプション。ほとんどの商品に付いてる!
「CD屋でお客さんに『コレってどんな内容ですか?』って聞かれて『いやあ、聴いたことないんですよね』ってたまにあるじゃないですか。米屋で『コレってどんな味ですか?』って聞いて『いや、食べたことないんでわかんないです』なんて普通許されないですよね?CD屋だって同じだと思うんです。本当だったら。それがまかり通ること自体がぬるま湯に浸かっていると思います」







