ファレノ 十日市場店
洋画
洋画の不調が囁かれている業界ではありますが、とはいえユーザーがまず求められるものはハリウッド大作ですので、客数獲得のためにも不調だからと蔑ろにするわけにはまいりません。とかく、現状はどのレンタル店でもディスカウントのバルク施策がスタンダードになり、４枚や５枚でいくらなどというサービスシステムが主流ですので、お客様がそのバルク枚数のバーをクリアできるように商品提案をしていかねばなりません。ですので、年末年始・お盆・ＧＷなど繁忙期で大作がこぞってリリースされる頃には、それを店内の一番立地で大モニターを使い、迫力ある映像を流して「大作のリリースラッシュ」を演出するようにしております。弊社の店頭は「情報」で溢れるようにしております。その中でも、その情報を「ユーザーに伝える」ことに重きを置き、展開方法を考えております。私たちが伝えたい情報はたくさんあります。思い入れの強い映画や音楽ならば猶更です。がしかし、いくら情報を詰め込んでも、伝わらなければ意味がありません！ですので、我々は「伝わる展開」を常に心がけております。
邦画
邦画は、洋画よりも稼働期間が長く、知名度高い人気作を永きに渡りユーザーを引き込んでくれます。ですので、洋画・邦画をしっかり内容を吟味して展開するようにしております。また、サンプルをくまなくチェックして内容の良い作品をピックアップして、エンド什器でコーナー展開しております。その際は、作品内容から判断し、必ずその棚に「意味」「趣旨」をもたせ、その内容に沿って過去の関連作を集めて並べ、新作の内容を関連旧作によってイメージさせ、また新作のバリューで旧作を活性化させるシナジーを狙い展開しております。コーナーは単に「アクション」や「サスペンス」「感動ドラマ」など、ざっくりしたアプローチではなく、ドラマはドラマでも「心に突き刺さる実話」や「超能力発動アクション」など、ユーザーが作品内容をイメージしやすいモノにしております。各コーナーには商品説明のPOPとコメントPOP、そして離れた場所からも目をひくように、内容4文字程度で表した、アイキャッチの円形POPをつけてます。私共が扱う映画は、それ自体が商品としては当然に完成品であると同時に、商売の要素としては「素材」であり、それをどう料理するかが大切な鍵だと思っております。ですので、この商品の切り口・料理の仕方によって、その素材は生きもし死にもします。世界にははモノと情報が大量に溢れ、ユーザーニーズが極限まで細分化されてます。従来の大まかな商品提案は意味を成しません。たとえばジーンズ１本にしても、色んな形や色があり、ジーンズであれば何でもいいという訳にはいきません。細分化されたニーズに合わせるように、我々の商品提案も細分化していかねばならないはずです。
アニメ
毎月リリースされるレギュラーシリーズの中から内容の良い、おもしろいアニメを「推しアニメ」と銘打ち、棚を作って展開し、ＰＯＰとコメントをつけております。劇場版アニメは、エンド什器を使いモニターで映像を流してユーザーの注目を集め稼働ＵＰに努めております。旧作アニメのカテゴリー分けが、難しくありきたりのジャンル分けでなく、「日常アニメ」「泣きアニメ」など、現状のアニメマーケットで使われているワードを用いて独自のジャンル分けをしております。また、続編の決定したもの、劇場化や実写化されるものなどメディアＭＩＸ作品はいち早く、旧作の棚から引っ張り出して、展開するように心がけております。
| 受賞名 | 最優秀賞（グランプリ） |
|---|---|
| 店名 | ファレノ 十日市場店 |
| 店舗住所 | 神奈川県横浜市緑区十日市場町８５４－１１ |
| 電話番号 | 045-989-3376 |
| WEBサイト | http://ph.demaenet.jp/tokaichiba/ |
受賞者コメント
この度は、栄えある賞を頂戴し心より感謝申し上げます。これも偏に店頭販促にご理解ご協力下さった業界関係の皆様と、粉骨砕身、店頭展開と接客サービスという「店舗力」の向上に努めてくれたSTAFFのお陰でございます。業界自体は厳しい状況が続いており、安穏としていられる訳でもなく、私たちも店頭における販促活動には、どうしても「効率化」を求めねばならなくなってきております。ですが店頭販促は、効率化の名の下でスポイルしてしまっていいモノでは決してなく、知恵を絞り、無駄を省きながら、どうすれば最小限のコストで最大限の伝達効果をもたらすかを熟考し、やり続けていかねばならないものだと思っております。その「伝える」ことこそがリアルショップの矜持であり、その歩みを止めてしまえば、リアルショップの存在意義は薄れ、検索性高いネットの世界に飲み込まれてしまいます。今後も製作の方々の思い、作品の良さ・内容が「伝わる」ことを意識して店頭販促に挑んでいく所存でありますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。