2019.2
Vol.242(1/3)
【著者:おすぎ】
「メリー・ポピンズ リターンズ」
「ファースト・マン」
「フロントランナー」
「女王陛下のお気に入り」
「アクアマン」
新しい年も1月は半ばを過ぎてしまいました。今年のお正月は1日から5日まで博多にいて、ゆっくりと、本を読んでいました。テレビはつまらないし、外に出掛けても楽しいことは無いし、静かに時が流れていきました。
6日からは、もう日常となり、水・木は東京で試写を見たり、買いものをしたりし、週末は名古屋でレギュラーをこなし、大分のテレビの初仕事をして、アッという間に3週目に突入して、KBCテレビの楽屋で原稿を書いています。この18日で74歳になり、年寄りの生活に刺激的なことは起らず、この1年も前年と同じように生きていくのでしょう。
どうもモノ足りない「メリー・ポピンズ リターンズ」
で、映画です。まずは、あの「メリー・ポピンズ」の“続篇”の公開であります。最初の「メリー・ポピンズ」がスクリーンに写ったのが1964年ですから55年の月日が流れています。
今回のメリー役はエミリー・ブラントであります。「プラダを着た悪魔」でハリウッドに進出してブレイクしたイギリスの女優さんであります。大恐慌を迎え暗く厳しい時代のロンドン。バンクス家の長男だった、あの少年のマイケル・バンクス(ベン・ウィショー)も、今では中年の家族を持つ親となっていて、かつての父や祖父が働いていたフィデリティ銀行で臨時の仕事に就いています。マイケルには3人の子供がいて、アナベル(ピクシー・デイヴィーズ)と双子のジョン(ナサナエル・サレー)、そして末っ子のジョージー(ジョエル・ドーソン)と共に、桜通り17番地に暮らしています。マイケルは妻を亡くしていて、子供たちは「自分たちがしっかりしなくては」と躍起になるが上手くいかず、家の中は常に荒れ放題。さらに融資の返済期限切れで家を失うピンチ!そんなとき、魔法使いメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が風に乗って彼らのもとに舞い降りた。55年前はディック・ヴァン・ダイクが扮する相棒がメリーについていましたが、今回はジャック(リン=マニュエル・ミランダ)という街灯点灯夫がメリーの友人として登場します。まあ、音楽も9曲、新たに創作され、ダンスも該当点灯夫たちの群舞もあって、楽しいことは充分にありますが、ジュリー・アンドリュースを見てしまった私には、どうもモノ足りない、と見えてしまったのであります。