2019.5
【著者:行 達也】
「徒然なるままに」(1/2)
平成も終わりってことで、徒然なるままに回顧モードでお届けします。自分にとってのレンタルの話とか。
最初に借りたのは三重県の伊賀っていうド田舎に暮らしていた高校生の頃、MTVムーブメントも落ち着いてきた...ってまだ昭和ですが。週末にゴルフのキャディーのバイトこそしてたけど、それでも限られたお小遣いの中で欲しいレコードを全部買うのは無理だったので、学校の近くに出来たレンタルレコード屋は重宝してました。自分にとってプライオリティーの高いレコードは買ってたので(ポリスの『シンクロニシティー』とかとかPINKの1stとかビリー・ジョエルの『イノセント・マン』とかメン・アット・ワークとか)聴きたいけど、買うほどでないなというのを中心に。とはいえ、結果的に借りてカセットテープにダビングして聴きまくったレコードなんかもたくさんありました。ファンの間ではどうでもいい扱いになっているELOの『シークレット・メッセージ』とか(笑)。
そう、カセットもレコードの愛着具合でクラス分けしてました。基本的にはノーマルテープなんだけど、好きなのはクロームテープ、スペシャルなのはメタルテープにダビングしてました。だからこの『シークレット・メッセージ』はクロームテープ。あと、当時は友達同士でレコードの貸し借りも盛んにやってましたね。で、ちゃんと、どのレコードを誰に借りたかって覚えてるんですよね、不思議なことに。パワー・ステーションのアルバムなんかもそうで、アレはよく聴いたなあ。それまで知りもしなかったくせに「やっぱトニー・トンプソンのキックはヤバい」とか友人と話してました。結局、当時はゲート・リバーブなんて聴いたことなかったからだけの話なんですけどね(笑)。でも「ゲット・イット・オン」とか「ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド」もこのアルバムで知ったんですよね。特に「ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド」は大学時代にアイズレー・ブラザーズにハマった時に「こっちがオリジナルかよ!!」ってなって動揺しました。