2018.11
Vol.239(1/3)
【著者:おすぎ】
「ポリス・ストーリー/REBORN」
「ライ麦畑で出会ったら」
「ガンジスに還る」
暑すぎる夏から、やっと解放され、空は秋の様相になってきました(10月8日に、この原稿は書いています)。気温は多少、高めではありますが、風が北風なので、それなりに季節が変わったかなぁと感じます。それとプロ野球、私の場合、パ・リーグでソフトバンク一本槍です。ホークス対ロッテの最後の試合が今、行われていて、これが今期のペナントレースのラスト試合となります。勿論、このあと、クライマックスシリーズ(今年はホークスは、まず、日ハムと戦ってから、その結果、西武と戦うはず…)があります。で、まあ、パ・リーグ一位の可能性も無いことは無いという状態なのです。このことも“秋”を感じさせてくれるひとつなのであります。
64歳の大アクションを堪能して「ポリス・ストーリー/REBORN」
さて、映画です。まずは、64歳にもなって、まだまだ素晴らしいアクションを見せてくれるジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー/REBORN」から始めましょう。1985年「ポリス・ストーリー/香港国際警察」が第一作でした。次いで1988年「九龍の眼/クーロンズ・アイ」、続いて1992年「ポリス・ストーリー3」とシリーズが続きました。3作目で38歳でした。普通の考え方からすれば、あの頃と同じアクションなど出来ないだろうと思って当り前でしょう。だから私も試写を見る前は、それなりのアクションだろうなぁと思っていたのです。ところが、それは美事に裏切られたのであります。映画が始まってすぐ、雨が降る中でのアクション…国際捜査官のリン(ジャッキー・チェン)は、娘が白血病で危篤に陥っているのに、遺伝学者のジェームス博士の警護作戦のため呼び出され、黒づくめの犯罪組織と戦う破目になります。この死闘が、なんと13分、ノンストップのアクション・シーンで1700カットもありました。もう、この時点でスゴイの連発でした。そのあげく、このアクション・シーンはリンの自らを懸けた大爆破で終わるのです。で、ストーリーは、このあと13年後になります。勿論、死んだと思われたリンが姿を見せ、再び、黒づくめの犯罪組織<ボスはアンドレ(カラン・マルヴェイ)>と戦いを繰り拡げます。まあ、ストーリーはともかく、ジャッキーのアクションは、オープニングよりスゴイシーンがあるのであります。オーストラリアのシドニーにあるオペラハウスの屋根から、女殺し屋(テス・ハウブリック)の銃撃から逃れるために滑り落ちる、ちなみにオペラハウスの屋根って平坦ではなく重なっているようなデザインなのであります。このシーンは必見なのです。ストーリーもケッコウ面白いのですが、64歳の大アクションをどうぞ堪能していただきたいのであります。