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コラム

2018.8

【著者:村松 行人】

コンテンツ大競争時代が来た
⑥根強い存在感を発揮するパッケージ(2/5)

これからレンタル店はどう生き残るか

上記のように年々来店するお客様が減っているものの、パッケージがそう簡単にはなくならない商品でありメディアであるとしたら、これからのレンタル店はどう生き残ってゆけばよいのでしょうか。

もはや、近隣の同業競合店への対抗策や差別化に頭を悩ます時代ではないことは言うまでもありません。これからのレンタル店に求められるのは地域の「パッケージで映像を楽しみたいというニーズを持つお客様をしっかり囲い込む」という取組みです。これからは増々デジタル・デバイド(IT格差)が広がる社会となることは間違ありません。ネット環境やスマートフォン、タブレットを駆使した情報収集や情報交換、友人知人、地域社会との繋がり、そうしたことの可能な人とそれが出来ない人、無縁な人、両者の格差は増々広がるでしょう。ここで大切なことは、ネットやITデバイスを使いこなして社会の一線で活躍している若者や中高年層の中にも、こと個人の生き方や趣味、エンタテイメントに関しては強いてアナログに徹している、といった人たちがかなり存在する事です。そのライフスタイルは様々ですが、例えば映像を楽しむならあくまでもDVD、デッキとお茶の間のモニタを繋いで・・・・・、と言った昔ながらの方法です。これからはデジタル・デバイドの被差別層ばかリに目を注ぐのではなく、むしろこうした地域の積極的アナログ派(?)の囲い込みや掘り起しも大きな課題ではないかと思います。

また、米国ほどではありませんが、日本にもDVDやBD を収集して映像ホームライブラリーを楽しんでいるコレクターも少なくありません。これからはレンタルばかりでなく地域のそうしたニーズにも対応したセルのコーナー充実も重要な課題だと思います。

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