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コラム

2019.4

【著者:村松 行人】

パッケージのサバイバル戦略
④迫りくる5G時代をどう生き残るか(3/4)

高齢化という客層変化に対応する

時代の流れといえばもう一つ、レンタル市場だけでなく日本の消費市場全体が高齢化しつつあることに注目せねばなりません。総務省統計局のデータでは平成28年現在、日本のシニア層(65歳以上の高齢者)は約3,500万人(人口構成比率28%)。この数値は米国やヨーロッパなど世界主要国と比べても、最も高率で伸び率も大きいです。

購買層の高齢化の具体例を知りたかったら平日の昼間近くのスーパーマーケットに行ってみることです。リタイヤ組と一目でわかる老夫婦や年配の男性客が店に溢れていて、これまでスーパーの主要客層だったミセスや子連れママさんの姿はあまり見かけません。こうした客層変化に連動して、店側では従来土日や祝祭日を狙ったチラシの新聞挿入を平日にシフトしています。スーパーマーケットばかりでなく、街や行楽地にも元気なシニア層が溢れています。

こうしたシニアマーケットの重要性が注目されてかなりの年数が経ちます。その間様々な試行錯誤があり、最近ようやくシニア市場攻略のポイントが明らかになってきました。

それは「シニア市場の多様化へのキメ細かな対応」です。最近シニア市場は「多様なミクロ市場の集合体」「巨大で細分化された100兆円市場」などと呼ばれることが多くなりました。一口にシニアといっても経済力も、趣味嗜好も、健康状態も、価値観も、全てが様々です。一人ひとりが違うお客様、という認識からキメ細かな対応ができなければ成功は難しい、と言うことだと思います。

しばらく前までは「アクティブシニア」等と呼ばれるシニア層が話題でした。経済力があり、自分自身の価値観を持ち、ファッションや流行に敏感で、趣味を楽しみ、地域の人々や友人との交流にも意欲的で元気なシニアの事です。彼らは高級一眼レフカメラ、ハイブリッド車、プレミアムビール等といった高付加価値商品の支持者として注目されていました。

そして最近、彼らに代わって話題を集めているのが「モラトリアムシニア」と呼ばれる人々です。彼らはアクティブシニアと違い経済力も行動力もそこそこ、どちらかといえば何事にも慎重で自分の老後にも少し不安を抱えています。しかし65歳になれば年金生活が始まり、贅沢さえしなければ夫婦二人で不自由なく暮らせる人達でもあります。

実は日本の高齢者の大半がこのモラトリアムシニア層と呼ばれるカテゴリーに含まれるといいます。これまで派手なアクティブシニアの陰に隠れた存在でしたが、今後のシニア市場の最有望ターゲットとして産業界の各方面から熱い視線が寄せられています。

日本の消費市場の購買層全体が高齢化へと大きく変化する中で、これからの映像配信時代を生き残って行くためにレンタル店もこうした地域のモラトリアムシニアをしっかり囲い込まなければならないことは言うまでもありません。

JVA(日本映像ソフト協会)のここ数年の「ビデオソフト売上速報」を見ても出荷ベースでの金額・枚数の殆どが一桁台もしくは10%前後の落ち込みです。一方で高齢化が人々のテレビ視聴の「地上波離れ」を遅らせている、といったプラス面もあるのですが・・・。

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