2018.10
Vol.238(3/3)
【著者:おすぎ】
「イコライザー2」
「ブレイン・ゲーム」
「デス・ウィッシュ」
「LBJ ケネディの意志を継いだ男」
「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」/「ファイティン!」
ロブ・ライナーらしい丹念なつくりの作品「LBJ ケネディの意志を継いだ男」
さて次は「LBJ ケネディの意志を継いだ男」。ケネディ大統領がテキサスのダラスで暗殺されたのが1963年11月22日、その日、LBJはケネディの遺体と共に大統領専用機エア・フォース・ワンに乗り、ワシントンに向かった。その機内でジャクリーン・ケネディの立会いの許で、就任宣誓が行われ、ケネディの死から98分後、リンドン・B・ジョンソンが第36代のアメリカ大統領に就任した…。「LBJ」はジョンソン大統領がどんなことを成してきたかを描いた作品であります。LBJをウディ・ハレルソン。ロバート・F・ケネディをマイケル・スタール=デヴィッド、ジャクリーンをキム・アレンらが演じ、製作・監督をロブ・ライナー。私はジョンソン大統領が何を成した人なのか、まったく知らなかったので、この映画を見て、つくづく良かったと思いました。ロブ・ライナーらしい丹念なつくりの作品であります。
「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」/「ファイティン!」
「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」の舞台は17世紀のオランダ。その頃、好景気に浮かれていた人々は、投資や収集に熱を上げ、中でも“絵画”と“チューリップ”が2大ブームだった。孤児で修道院で育ったソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)は成人して金持ちの商人コルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚する。その元に肖像画を依頼された画家のヤン(デイン・デハーン)が出入りするようになり、アリシアとヤンは愛し合うように…。私はケッコウ好きな映画です。
もうひとつ気に入っているのが“腕相撲”の大会を描いた「ファイティン!」。大会の描写の迫力で手に汗でした。
- [1]見応えあるシーンの連続で必見の一本!「イコライザー2」
- [2]ラストに近づくほどスクリーンから目が離せなくなる「ブレイン・ゲーム」「狼よさらば」のブルース・ウィリス版リメイク「デス・ウィッシュ」
- [3]ロブ・ライナーらしい丹念なつくりの作品「LBJ ケネディの意志を継いだ男」「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」/「ファイティン!」
【おすぎ】
1945年横浜生まれ。デザイナー、歌舞伎座テレビ室制作を経て、映画評論家となる。
ピーコとコンビを組み、「おすぎとピーコ」で「久米宏の土曜ワイド・ラジオ・TOKYO」など
ラジオを中心に活躍。以後、ラジオ、テレビ、講演や映画祭、トークショウ出演の他に、
新聞、雑誌、PR誌などでの映画評論執筆、対談など、多方面で活躍中。
本誌連載コラムを再録した「夢の十三夜日記」(ダイヤモンド社)発売中。
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