2019.3
Vol.242(3/3)
【著者:おすぎ】
「グリーンブック」
「運び屋」
「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」
必見の一本「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」
次の作品は「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」。あのイラク戦争で「イラクは大量破壊兵器を保持している」と政府が言いつづけた情報にアメリカの大手新聞各紙は迎合し、権力の暴走を押しとどめる機能を果たせなかった。だが、たった一つの新聞社だけが真実を掴んでいた。中堅新聞社“ナイト・リッダー”のジョナサン・ランデー(ウディ・ハレルソン)とウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)のふたりの記者と元従軍記者でジャーナリストのジョー・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)、そしてナイト・リッダーのワシントン支局長ジョン・ウォルコット(ロブ・ライナー)は、ブッシュ政権がイラクとの戦争を視野に入れているということを知り、本当に政権がイラク侵攻を考えているのか調べ始めます。
私はいつも書いているように、当時、何があったかというのを何時も、後になって、映画で教えてもらっています。本作も、知らなかった真実を教えてもらい、驚くと共に感動しています。必見の一本です。
【おすぎ】
1945年横浜生まれ。デザイナー、歌舞伎座テレビ室制作を経て、映画評論家となる。
ピーコとコンビを組み、「おすぎとピーコ」で「久米宏の土曜ワイド・ラジオ・TOKYO」など
ラジオを中心に活躍。以後、ラジオ、テレビ、講演や映画祭、トークショウ出演の他に、
新聞、雑誌、PR誌などでの映画評論執筆、対談など、多方面で活躍中。
本誌連載コラムを再録した「夢の十三夜日記」(ダイヤモンド社)発売中。
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